reiko-mom-arch’s blog

子育て、フィリピンの生活、旅行、デザイン、建築、作品などをつづります。

カーペット選び〜子育て世帯向け(1)

常夏の島、フィリピンのコンドミニアムの床は、コンクリートにタイルかフローリング直貼りが一般的です。我が家の床は白いタイル。カーペットを敷く気にはなれません。

 

理由①

目地のあるタイルやフローリングに、カーペットの境界線が半端な場所に出てくる。カーペットの柄や床仕上げの色組合せによっては、線と床目地が合わないと目立ってしまう場合もあります。

 

理由②

毛並みがあると、汚れやダニが気になる。ダイソン掃除機並みの吸引力があればいいかもしれないですが。

 

赤ちゃんがいると、床に寝転がせたり、ハイハイさせたくなるから、冷たくて硬いタイル上は厳しいよね。momはカーペットかマットが必要と思い、フィリピンに居ながら手に入るものを探し、検討しました。

 

検討①タイルカーペット→NG

日本にあるような、フローリング上に貼るタイプは見つかりませんでした。日本からゴザでも持って来ればよかった。

 

検討②ジョイントマット→NG

パズル型式のマット、ショッピングモールでたーくさん売っています。ただジョイントマットは買う気になれなかった。日本よりも薄くて、厚さ1cmが主流。

オシャレなのがあまり無くて、落ち着いたものを探しても白茶色や白水色のような2色使いで、パズルピースの形が目立つ😢そして、あのパズルの耳部分を我が家のチビたちが剥がしてベロンベロンにすること間違いない!

耳がボロボロになると、隙間が気になってくるし、汚れやホコリが溜まるからメンテナンスも面倒になる。劣化した状態が目に浮かびます。

それに、それに、パズルのかけらを子供がうかり口にしたらと思うと怖い。

 

以上から、我が家のリビングでは1枚もののプレイマットに絞り込みました。

そこで目をつけたのは、韓国ブランドParklonのマット。赤ちゃんに優しいらしく、PVC(ポリ塩化ビニル)でも高品質だとかで、保育園でも使用されているそう。韓国製品で厳しいKC安全基準をクリアしているそうです。

フィリピン版アマゾンのLazadaで手に入りました。サイズは190x130x1.2cm。Lazard 価格は15000円程。価格はショップによってまちまちのようです。

 

フィリピン あるあるですが、マットの柄が注文したのと違う…。オモテ面:雲、裏面:水玉で頼んだのに、届いたのはオモテ面:犬、裏面:波模様。犬柄も可愛いし、韓国まで返品するのも面倒だから、まあいいか…。

 

両面北欧調の柄で、表面はヨガマット並みに滑りにくい。マットの端まで仕上がりはきれいです。Lazadaで偽物だったら…と心配しましたが、無臭で品質も良さそうだし、保証書らしい紙もついていて、マットによくみるとParklonマークもありました。

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表面にもParklonの型押し加工。モノホンと信じています。

床タイルの硬さや冷たさが和らぎ、赤ちゃんを寝転がしても大丈夫そうです。

 

 

柄はいっぱいあります✨本当は↓を頼んでました😅

 

 

わが家は普段マットを丸めて置いてます。こどもがプラレールや粘土など床の上で遊ぶ時やゴロゴロする時、さっと敷いてます。程よい弾力性と肌触りで、ベビーのはいはいトレーニングにも使える✨汚れは水拭きするだけ、頑丈で長く使えそう。買って大正解です♪

フィリピン のサファリパーク Zoobic in Subic

妊娠中ですが、マニラから車で5時間のSubicスービックに行ってきました。サファリパークのZoobicズービック。金網越しにトラに餌。

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子供をおいかけるのに必死で、あまり写真を撮れませんでした。日本のサファリパークよりも、ワイルドな動物たち。
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・トイレのインテリア
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この原始的な流しに、デザインセンスを感じました。お地蔵様のように連なった石垣の上に陶器ボール、上から給水する竹筒の流し。鹿威しのようなサビを感じます。どこかで作りたいなー。

 

フィリピン最大級の動物園〜Avilon Zoo

フィリピン最大級の動物園、アビロン動物園はマニラから2時間ほど、アンティポロ方面にあります。敷地は上野動物園並みの広さと、それと同レベルまたはそれ以上のエンターテイメントな場所でした♪ 動物嫌いのmomでも十二分に楽しめました✨

 

なんと、柵もないところに大きなワシ!よーくみると脚がチェーンで結ばれていますが、かなり至近距離で動物が見えるからびっくりします。

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動物達にめちゃくちゃ近くで触れ合える動物園。「(鳥を)手に載せるかい?」momは無理っす。パパに任せた!
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園内はリゾート風ジャングル。散策するだけでもリゾート島内を巡っているかのようで楽しいです。川を覗くとクロコダイルがいたり、ポニーが歩いていたり。猿を赤ちゃんのように抱っこする飼育員さんも。

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キリンの餌やりが面白かった。ロフトに上がって、ビリヤード用キューみたいな棒に人参やリンゴを差すと、キリンがやってきます。なんと、キリンの目線と同じ高さからあげられます!キリンの目が大っきい✨

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子連れにはおすすめの動物園です。

イントロラムス サンディエゴ要塞

イントラムロスというマニラ市内歴史地区。17世紀のスペイン植民地時代に建設され、第二次世界大戦では日本軍司令部があり、破壊され、戦後修復されました。

家族で1時間ほど馬車に乗って回ってきました。

 

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チビ達は馬に乗れるだけでも嬉しそう。ねえねはフィリピン伝統衣装のドレスをノリノリで着てました。馬のステップに合わせて車も揺れて気持ちいいです。子連れplus妊婦なので、博物館・お店などには立ち寄らず。

サンディエゴ要塞には寄りました。円筒型の石造り要塞。花柄のドレスに傘、ねえね、かなりド派手な格好なのですが、遺跡の中だとあまり違和感がない?

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苔むした石造りの廃墟建築、なぜか美しさを感じます。

どうして廃墟に魅力を感じるのか、私なりに考えてみました。

ミロのビーナスの失われた腕のように、不完全なものから想像をかきたてられるからでしょうか?欠けたものの背後に歴史を感じさせるから?

私が思うには、人の手が組んだ石の堅牢な建造物が破壊され、雨風に晒され、コケが生え、風化されて、自然に回帰している「途中段階の美しさ」。建設中のビルや解体中の建物には独特の美しさがあります。卵からヒヨコの顔がのぞいた瞬間はかわいい。女性の仕草で、結んだ髪を解く瞬間が好きという方もいます。それも「途中段階の美しさ」だと思います。

また、グレーの壁背景に青い空、緑の芝、訪れる人の服の差し色が映えます(いわゆるインスタ映えスポットです)✨

 

フィリピンがわかる本(1)〜炎熱商人

フィリピンで働くなら絶対に読むべき本です。

 

70年代の日本とフィリピンを舞台に、商社木材の国際間ビジネスに情熱を燃やす男たちの世界を描いた作品です。作中には第二次世界大戦下のフィリピンも描かれています。日本本社とフィリピン現地での板ばさみに悩むビジネスマンの物語と、戦時中のフィリピンに駐在した日本軍のストーリーがパラレルに進みます。

 

戦時下、日本・フィリピン人ハーフの少年が日本軍憲兵大尉と出会います。大尉がフィリピン現地の人々、在住する日本人を尊重し、共存しようとする後ろ姿をみて、少年も隊長を尊敬し、日本に誇りを抱き、辛いことをも乗り越えていく。

一方、70年代、材木屋から商社木材部のマニラ支店に出向する青年は、所長に心酔する。所長は、フィリピン現地でローカルスタッフだけでなく取引相手にも思いやりと公平なビジネスをと奮闘する。戦時中に大尉と同行した少年は、成長し、所長の元で働く。所長と大尉の姿を重ね合わせる。

日比共存の理念を抱いて付き合えば万事うまくいく、というわけにはいかない。誠実な心で向き合おうとするほど、過酷な現実が待ち受ける。しかし、想いは伝わり、誰かの心の中で理想や理念は生き続ける。

泥臭い人間ストーリーに、私、見事に飲み込まれました。

 

 

この本は、木材についても勉強になります。

〜ラワンはおなじフィリッピン産でも、南のミンダナオ産の品質がよくて、北のルソン島の品質がわるい、〜台風に見舞われるルソンのラワンは、台風のおかげで、幹がねじれたり、材質が固くなったりするが、台風に縁のないミンダナオのラワンは、幹がまっすぐだし、材質も柔らかい。〜

 

同じフィリピン産のラワン材といっても、島によって色も品質も全然違うんです。ルソンでは赤ラワン、ミンダナオは白ラワン。ミンダナオの白ラワン材の特徴については、下記のように記しています。

 

〜ほとんど四季がなくて気温の変化に会わぬ南洋材は、国産材に見られる弓のマトのような、年輪の島目が木口に浮きでていない。〜輪切りにしたバナナの切り口のように、いかにも柔らかそうな感じを与えている。〜

 

一方、赤ラワンを「赤き、生命の樹」と表現し、固くて温かみがあるゆえに、イギリス・イタリアなどの欧州では家具に好まれています。

 

日本は70年代の高度経済成長期に伴った建築ラッシュで、住宅のみならず、ビルが次々と建ちあげられる時代。コンクリートの需要が急増し、コンクリートパネル(いわゆるコンパネ)の製造も急ビッチでした。かつてはコンパネに国産の松材を使用していたのが、輸入材に切り換える。

(あくまで一般的に)コンパネに品質は関係ない。(でも、コンパネの木目がコンクリートに写り込むので、デザイン上は品質関係ありますよ。昨今ではコンクリートの仕上げ面に木目が付いていたり、荒い仕上げになっているほうが、木のあたたかみや自然な風合いが表現できるので、好まれています。)基礎工事部分などの目に見えない場所や大量生産の建物では、安く済ませることが大事なので、小説の中ではコンパネの材料として赤ラワンに目をつけるのです。当時、大手日本商社は白ラワン材を輸入していました。

 

フィリピンと木材に興味がある方にも、おすすめの本です✨

 

炎熱商人(上)

炎熱商人(上)

 
炎熱商人(下)

炎熱商人(下)

 

 

 

 

フィリピンがわかる本(2)〜マニラ 光る爪

フィリピン人による小説、70年代のプロレタリア文学を紹介します。

都会の底辺で生活している人々が、都会の過酷で理不尽な現実の中で苦しむ様が描かれています。

主人公の青年は、田舎を出た恋人を追ってマニラを訪れる。厳しい都会での労働生活、スモーキーマウンテンでの貧困生活、怪我や病気になったら死ぬしかない、器量のいい女は騙され女郎部屋に入れられる。青年は建設現場で過酷な労働をし、現場監督がわずかな給料をピンはねし、簡単に首を切られる。恋人は騙されて中国人の性的奴隷となっていた。どんなにもがきあがいても、希望が見えてこない。

 

小説家自身の肉体労働経験が下地となっているそうで、労働者の行き場のない怒りが描かれています。

主人公は左官の雑役をしているのですが、工事作業の描写が生々しいです。

 

〜上半身裸のフーリオの体はすでにドロドロになっていた。セメントを注ぎ込むたびにクリーム色の粉が立ちのぼって髪の毛を真っ白にし、同時に鼻の穴を通って肺に入りこむ。皮膚についたその粉はやがて汗で糊のようにべったりと体にまつわりついて、黒く、かゆく、皮膚を焦がす。セメントが塩分を含んだ汗とからみ、太陽の熱で煮えたぎる酸になるような感じだった。〜

 

同僚はコンクリートパイプが顔に直撃して死ぬ。労災や保障などはないのだろう、同僚だけがタクシーを呼んで家族に見舞いをする。「ヘルメットを被る」記述がないことから、おそらく作業員のための安全対策など何も取られていないと推測できる。

 

マニラ市内のホテルやオフィスビルの近代建築物を作り上げてきたのは小説に出てくるような現場の職人たち。彼らが不公平な現実社会の中で、どんな思いで建物を作ってきたのかと想像すると、なんともやりきれない気持ちになります。血と汗、涙がつまったコンクリートの壁も、より切なく、悲しく、そして美しくみえてくる。マニラの近代建築物は、ピラミッドなのだと。

 

フィリピンにいると、テキトーな人に振り回されたり、騙されたりするかもしれません。スーパーで買った野菜が腐ってた、購入した家電がすぐ壊れるかもしれません。でも、ここでは仕方ないよね。この本を読んだ後、フィリピンの辛い現実を知り、諦観モードになります。バックグランドを知ると、腹立たしい出来事も受け入れられます。色々考えさせられる本です。

マニラ―光る爪 (アジアの現代文学 4 フィリピン)

マニラ―光る爪 (アジアの現代文学 4 フィリピン)

 

 

ベルギー留学時代のブログ

私、大学院修士1年生のときに1年弱、ベルギーのブリュッセルに留学しました。留学時代のブログ、まだネット上に残っていた!この時もはてなブログにお世話になってました☆

懐かしいので、リンク載せます↓

 

http://d.hatena.ne.jp/reiko-belgium/