reiko-mom-arch’s blog

子育て、フィリピンの生活、旅行、デザイン、建築、作品などをつづります。

ほんとうに、つよい子

夕方の出来事。梅雨時期に晴れたマニラにて。ねえねとナオがスベリ台で遊びたいと外に出ました。スベリ台の上には外国人の男の子、7,8歳の2人組がいて、うちの子が階段を上ると、手をパーにして突き返そうとする。英語で「ここは俺らの場所だ」みたいなことを言ってきたので、ねえねは英語で「貸して、シェアしましょう」と言い返す。ナオが滑ろうとすると、彼らはスベリ台を登ってきたり、なにかと妨害する。

ねえねもナオも最初はふつうに言い返していたけれど、彼らがあまりにしつこいので、目くじら立てて「no! don't touch!」と怒る。すると彼らの妨害はエスカレート。ベロベロバ〜っしながらうちの子を追いかけ回し、ファイティングポーズ。7歳くらいの男の子の前で、3歳のナオは果敢にも「アンパンチ!」と叫びながら右左右パンチを連発!彼らにはあっさりとかわされてしまう。

彼らがヨーヨーみたいなのを投げつけようとしたので、暴力はダメと私が口で止めた。でも彼らは一歩も引かない。近くにお母さんらしき人がいたけど、彼女たちは知らんぷり。

うちの子たちは泣いたら負け、逃げるのも嫌だ、と闘い続けようとするが…3歳&5歳女子vs7,8歳男子。怪我されたくないので子供たちを家に連れて帰りました。

 

家の玄関について開口一番に、「ゆるせない!あそこはみんなの場所よ!ねえね、つよくなってやる!」「だいっきらい!ナオはおっきくなって、つよくなる!」子供たちは悔しくてたまらず、思いっきり足をあげて床ドシドシ踏む。

パパが帰ってきて、一緒にシャワーを浴びて冷静になった子供たち。夕食の席で、パパに今日あったことを話しました。

「ねえねはね、第1ステップとして英語で優しめに口で伝えたんだけど、相手が全然ゆずっててくれなくて、怒って言ったの!それでもわかってくれなかった。あの子たちはビッグベイビーだよ!体が大きいだけ、心は赤ちゃんなのよ。

わたし、決めた!空手やって強くなる!ごはん食べておっきくなる!」両手をクロスしてポーズをとると、お茶わんのごはんをかけこむ。「でね、日本語教えて、日本語で『ごめんなさい』言わせるんだから!」

 

子供たちは暴力振るわずにスベリ台を使える方法も考えていました。ケーキをスベリ台の下に置いて、彼らが気を取られている間に、ねえねたちが滑りまくる、とか。いろんなアイディアを練っていました。

 

子供たち、いつのまにこんなに強くなったんだろう。ついこの間まで、おもちゃ貸して〜とママに泣きついてきていたのに。わたしが何より感動したことは、意地悪されたことを悲しんだり相手を恨むのではなくて、「どうしたらスベリ台を使えるようになるのか。どうやって間違った相手を説きふせれるのか」を第一に考えたこと。不屈の精神。相手に勝つためには、自分たちが成長するんだという心意気。あなたたち、ほんとうにつよい子だ!ねえねの論理的思考にも感心しました。問題発生→作戦練る→考えがベストなものか再考する→行動する。素晴らしい!

「空手を習い始めるわ!」というねえねとナオのために、母は空手教室の体験レッスンを予約しました。みんなで空手教室に行ってきます☆次会うときには、アンパンチだけでなく色んなパンチをおみまいするぜ。