フィリピンで訪れるべき場所(1)〜Tahanan Bistro in Antipolo(4)
家具編
椅子
体のラインに合わせた形状で、パッと見てクラシカル・レトロな雰囲気ですが、よくよくみるとあまり見たことがないデザインです。ルーバーを多用した繊細な表情だけど、木の重量感と重心低めのどっしりとした印象。
写真がないので、彫刻家Beni Reyes氏のホームページhttp://benjireyes.comより引用
彼の作品紹介によると、家具の部位ごとに木材を使い分けているようです。
SILYA NI EENAの椅子
座面はIpil イピールという、対腐朽性のあるフィリピン産。脚はMolaveモラビ、現在伐採禁止とも噂されている、貴重な木材なのだとか。背もたれにはEbony コクタンの化粧材を使用。
太ももの曲線に合わせて面にカーブを入れた座面です。
肘掛もウェスト周りに沿わせており、背もたれも含めて、しっかり体をサポートしてくれそう。私が座ったところ、心地いいけど、男性の体だとフィットするのかなという印象でした。無垢材なので、あたたかみと重量感・安定感があります。
机も造形的です。
マンカラというおはじきゲームご存知ですか?実はフィリピンのボードゲームなんです!上の写真がそのマンカラ用ボード。
1枚のボードに上下2段に10〜20個のお皿状の穴がくりぬいてあり、両端に大きなお皿があります。そこにおはじきまたはビー玉を数個入れて、ルールに基づいて、2人でどちらの陣地が早くおはじきを両端に入れられるか競う、知能ゲームでして、子供の日本の保育園で教えてもらいました。
家具を通じて、フィリピンの文化・土地特性によるデザインと素材を堪能しました。家具・空間・美食、すべてがよかったです。